野口整体 愉気(輸気) |
愉気(輸気)について
病気を全うする
病気をする人は、病気をしないといけない状態になっている。
病気をして、それを経過すると、今までの疲れが抜ける。眠っている力が出てくる。
前屈(まえかが)みの人は、ある状態以上に屈(かが)んでくると風邪を引く。
それを通ると腰が伸びてシャンとしてくる。
多くの人は病気のあと元気になる。
その経過の中で、気が乱れたり、臆病な気があると病気になって体が弱る。
それは焦るからです。それなら陰気を退けてればよい。
天心の愉気
そこで、陽気で活発な気を送り込むために、愉気をします。
愉気して気を送ると、どこが変わるか分からないが元気になる。
実際には触らなくても良い。気が感応すればいい。
平静な気持ち、天心というか、自然のままの心でスッと手を当てると良くなる。
愉気とは ― 気と気が感応する ―
愉気というのは外から気を伝えるというのではなく、気と気が感応して、相手の中に元気が湧き起こるのではないだろうか。
心を一カ所に集注して、その密度が高まると、気の感応が行われる。
手を当て、気を集注すると、それに応じて相手の内の力が発揚されることを感応という。
積極的に下腹に息を吸い込んで、手から吐くような気持ちで相手の中に気を送るのを愉気と言っています。二つに分けていますが同じことです。
ただ、気の集注密度が高まるかどうか、それだけで病気の経過が全く違う。